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購入履歴から洗剤と掃除用品を抜き出したら、2014年から2025年まで13品あった。並べて読み返して、自分でも驚いたことがある。
13品のうち6品について、私は「効果が確認できない」と書いていた。消臭剤、防カビ剤、洗濯槽クリーナー、漂白剤、浴室用洗剤。効いているのかどうか、自分では判定できないものばかりだ。
それでもリピートしている。この記事は、効果が分からないものをどういう基準で選んできたかの記録である。
| 年 | 品目 | 評価 | 効果を確認できるか |
|---|---|---|---|
| 2014年 | ファブリーズ ダブル除菌 | ★5 | できる(においが取れる) |
| 2015年 | アリエール イオンパワージェル | ★5 | — |
| 2018年 | クイックルワイパー | ★5 | できる(見える) |
| 2019年 | 消臭力 クリアビーズ 無香料 | ★4 | できない |
| 2019年 | ルックプラス バスタブクレンジング | ★4 | できない |
| 2019年 | トップ スーパーナノックス 詰替 | ★5 | — |
| 2021年 | 無香空間 特大 | ★5 | できない |
| 2022年 | ルック おふろの防カビくん煙剤 | ★5 | できない |
| 2023年 | キュキュット 食洗機用 | ★5 | できる |
| 2023年 | バスタブクレンジング 銀イオン | ★4 | できない |
| 2023年 | カビキラー 洗濯槽クリーナー | ★5 | できない |
| 2023年 | ワイドハイター EXパワー | ★5 | できない |
| 2025年 | チャーミー クリスタ クリアジェル | ★5 | できる |
効果が確認できない、とはどういうことか
消臭剤を例にすると分かりやすい。においが消えたかどうかは、比較の対象がないと分からない。置いていない状態を同時に試せない以上、これのおかげなのか、そもそも臭っていなかったのかを切り分けられない。
洗濯槽クリーナーはもっとはっきりしている。洗濯槽の裏側は分解しない限り見えない。効いているかどうかを確かめる手段がそもそも存在しない。
防カビ剤も同じだ。カビが生えていない状態が続いているが、これのおかげなのか、そもそも換気で足りていたのかは切り分けられない。
浴室用の「擦らずに流すだけ」の洗剤に至っては、擦っていないので手応えすらない。何度もリピートしているが、綺麗になっているのかどうかは正直なところ分からない。
漂白剤も、洗剤と併用するうえ汚れの種類も毎回違うので、「これに変えたから落ちるようになった」という判定はほとんどできない。
それでも置いておく理由
分からないなら置かなくてもいいはずだが、置いている。対策をしていないという状態のほうが落ち着かないからだ。
半分は気持ちの問題だと分かっている。そのうえで、その気持ちの部分にも価値があると考えている。安心して過ごせるなら、それは効果のうちだと思っている。
もう一つ、予防的なものには別の理屈がある。一度カビが生えると、落とすのに何倍もの手間がかかる。生えてから対処するより、生えないように先に手を打っておくほうが安い。効果が測れなくても、期待値としては合っている。
だから基準は「効き目」ではなく「続けられるか」になる
効果を比べられない以上、製品の優劣で選ぶことができない。11年かけて、選ぶ基準が別のところに移っていった。
1. 安いから続けられる
防カビくん煙剤がこれの典型だ。この製品の一番の価値は、安いことだと思っている。
防カビ剤はやらなくても今日は困らない。だから後回しにしやすい。ここで一回あたりのコストが高いと「今回は飛ばしてもいいか」という判断が入る。安ければその判断そのものが発生しないので、決めた間隔で回せる。
効果の強さより、続けられるかどうかのほうが最終的な結果に効く。
2. 生活の動線に入るから続けられる
バスタブクレンジングの価値は、洗浄力ではなく掃除を「やる時間」から外せることだった。
私の使い方はこうだ。浴槽に浸かっている間に、洗い場のほうへ吹きかけておく。あとは浸かったまま待って、出るときに流す。これで掃除が終わる。
手順としては「吹きかけて一分置いて流す」なのだが、この一分を待つのが面倒だと感じる人もいると思う。浴槽に浸かっている間に済ませてしまえば待ち時間はゼロになる。同じ製品でも、どこに差し込むかで手間の感じ方はかなり変わる。
掃除が続かない一番の理由は、そのために時間を作らなければならないことだと思っている。すでにやっている行動の中に組み込めるなら、実行率は一気に上がる。作業をしたという感覚すら残らない。
なお銀イオン入りのものも使ったが、体感の差は分からなかった。どちらを使っても状態は変わらない。差が分からないのであれば、そのときに安いほうを買えばいいと思っている。
クイックルワイパーも同じ理屈だ。掃除機は出すのが面倒で、コードを引き、音を出し、またしまう。この一連の作業が挟まると「気づいたときにさっとやる」ができない。
立てかけてある柄を取ってそのまま拭ける。手間が小さいほど実行の回数は増える。掃除機の代わりではなく、掃除機を出すほどでもない場面を埋めるものとして持っておくと効く。
そして柄とヘッドだけの単純な構造なので、故障する要素がない。2018年に買ってから不具合が出たことは一度もなく、シートを替えるだけで機能が戻る。
3. まとめ買いで「買うかどうか」の判断を消す
洗濯槽クリーナーは5本まとめて買っている。理由は単価ではなく、その都度買うかどうかを考えたくないからだ。
手元にあれば、思い出したときにすぐ回せる。買いに行く手間が挟まると、面倒で先延ばしになり、結局やらなくなる。買う判断を先に済ませておくほうが確実だ。
消臭剤で特大サイズを選ぶのも同じ発想である。この種のものは、いつの間にか中身がなくなっていて気づかないということが起きがちなので、長く持つほうがその空白が短くなる。交換を意識しないで済む状態が理想だ。
もう一つの軸:判断を減らす
効果が分かる製品のほうでも、選んでいる理由は結局これだった。
計量しなくていい、こぼれない
縦型の洗濯機を使っていた頃はジェルタイプを愛用していた。液体の洗剤はキャップで量る。この作業自体は数秒だが、毎回やると判断の対象になる。多いか少ないか、今日の量はこれでいいのかと、わずかでも考える。
もう一つ、液体は注ぐときにどうしても垂れる。キャップの外側がべたつき、置いていた場所が汚れる。これが起きないだけで、掃除する対象が一つ減る。
今はドラム式の自動投入に変えたので使っていないが、自動投入がない環境なら今でも良い選択だと思う。
濃縮+自動投入は噛み合う
スーパーナノックスの超特大は、タンクに補充する回数が減るのが一番の利点だった。濃縮されているぶん、同じ回数を洗うのに必要な量が少ないので、補充作業の頻度そのものが下がる。
量を機械が決めてくれるので、濃縮タイプの弱点である入れすぎも起きない。逆に手で計量する人は注意が要る。濃縮されているぶん、いつもの感覚で入れると多すぎる。多く入れれば落ちるというものでもないので、そこは無駄になる。
香りを足さない
消臭剤は無香のものを選んでいる。においを消したいのであって、別のにおいを足したいわけではない。香りを重ねると、元のにおいと混ざって余計に気になることがある。何も足さないほうが目的に対して素直だ。
食洗機の洗剤だけは、あえて2本持っている
ここは逆の判断をしている。1本に絞らず、役割で2本に分けた。
食洗機用洗剤の多くはアルカリ性で、アルミを変色させたりフッ素樹脂加工を傷めたりする。だから普通はフライパンを食洗機に入れられない。
チャーミー クリスタ クリアジェルは中性で研磨剤も入っていないので、その制約が外れる。多少高くてもこれを買い続けているのは、これができる製品がほとんどないからだ。
効き方が大きいのはここだ。一日のうちで洗うのが一番面倒な食器は、たいていフライパンである。大きくて、油がついていて、シンクを占領する。それを機械に任せられるようになると、片付けの体感がはっきり変わる。他の食器だけ食洗機に入れて、フライパンだけ手洗いするという中途半端な状態がなくなる。
中性だから洗浄力が弱いのではという不安はあったが、米や卵のこびりつきも残らなかった。
ただし毎回これを使うのはもったいないので、素材を選ばない日は安いほうを使う。全部を1本で賄おうとすると、高いほうに揃えることになる。
「これは入れていいのか」という判断が毎回発生するのが食洗機の地味なストレスなので、2本に分けたほうがむしろ判断が減った。1本に絞ることが常に正解とは限らない。
11年で固まった選び方
1. 効果を確認できない製品は、効き目で選べない。そこを認めるところから始めたほうがいい。
2. 代わりに「続けられるか」で選ぶ。安いか、動線に入るか、手間がゼロか。予防的なものは、強さより頻度のほうが結果に効く。
3. まとめ買いは単価のためではない。買うかどうかを毎回考えないで済む状態を作るためだ。
4. 1本に絞ることが常に正解ではない。食洗機の洗剤のように、2本持ったほうが判断が減る場合もある。
5. 「何も起きていない」は合格である。予防的なものは、何も起きないことが正解だ。
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