暮らしの道具

電動歯ブラシを14年使って分かった、替えブラシは安さで選んでいいという話

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購入履歴を数えたら、電動歯ブラシとその周辺で14年分・9点を買っていた。2011年から2024年まで、本体3台と替えブラシと歯磨き粉である。

この分野について書けることがひとつある。効果を自分で判定していないということだ。歯科の定期検診で言われることが変わったので、それを基準にしている。

年月買ったもの評価
2011年12月Panasonic ドルツイオン EW-DE41-S(本体)★5
2012年1月クリーンデンタルEX(歯磨き粉)★4
2012年12月ダブルエッジブラシ 2本入★5
2014年3月Panasonic ダブルエッジブラシ 4本入★5
2017年7月パナソニック ポケットドルツ EW-DS1B-R(本体)★5
2019年4月タフト24 歯ブラシ 10本(手磨き・旅行用)★4
2020年7月Fairywill 電動歯ブラシ(本体)★5
2020年11月Fairywill 替ブラシ 4本入★5
2024年8月FIRIK 互換替えブラシ 16本★5

検診で言われることが変わった

手で磨いていた頃は、検診のたびに磨き方の指導を受けていた。ここが磨けていない、こういう角度で当ててください、と言われる状態である。

電動に変えてからは「よく磨けています」と言われるようになった。自分の感覚ではなく、口の中を見た人が言っていることなので、判定として信頼できる。

不思議なのは、手で磨いていた頃より時間をかけているわけではないことだ。むしろ短くなっているかもしれない。それでも結果が良くなっている。

つまりこれは頑張りではなく道具で解決できる問題だった。14年やってみて、この一点が結論である。

本体は3台。乗り換えの理由は一度も「不満」ではなかった

最初が2011年のパナソニック。この手の製品は数年で寿命が来ることも珍しくないが、これは長く動き続けた。性能が落ちたという実感もなかった。

ただ一点だけ不満を書いておく。本体の底と、替えブラシを取り付ける付け根のあたりが黒ずんでくる。そしてこれが落ちない。いろいろ試したがきれいにならなかった。機能に影響はないが、見た目としては気になる。買うなら覚悟しておいたほうがいい。

パナソニック 電動歯ブラシ ドルツ
長持ちするが、付け根の黒ずみは落ちない

2017年にポケットドルツを買い、2020年にFairywillへ移った。乗り換えの理由が不満だったことは一度もない。壊れたから次を買う、という繰り返しをしているだけだ。使っている間の評価はどの機種でも変わらず良かった。

それだけ電動歯ブラシという道具そのものの効果が大きいということだと思っている。機種選びより、電動にするかどうかのほうが差が大きい。

パナソニック ポケットドルツ EW-DS1B
2台目。持ち運べるサイズ

安いモデルから入ったのは正解だった

2020年に買ったFairywillは、価格が抑えられたモデルだった。これを選んだ理由は単純で、最初から高価なものを買うのは判断が難しいからだ。

自分に合うかどうか分からないうちに大きな金額を出すと、失敗したときに戻れなくなる。安いモデルなら電動歯ブラシを試すための最初の一本として選びやすい。

結果として、壊れるまで問題なく使えた。磨き心地が落ちたとか途中で止まるといったこともない。価格を考えれば十分すぎる働きだった。

今はもっと上のものを使っている。毎日、しかも一日に何度も使うものなので多少高くてもいいものを選ぶ価値があると考えるようになったからだが、それは安いモデルを一度使って、電動歯ブラシそのものの価値を確認できたからこその判断だった。

これから試す人には、この順序を勧める。安いもので価値を確認してから、上のものに移る。

Fairywill 電動歯ブラシ 音波 充電式
入口として安いモデルを選べる意味は大きい

ここが本題:替えブラシは性能で選ばない

本体より、こちらのほうが書くことが多い。

何種類も使ってきたが、これに替えたから磨き心地が変わったという実感はない。磨けるかどうかは本体側の性能で決まっていて、ブラシはその力を歯に伝える部品だと考えている。だとすれば、ここで比較検討に時間をかける意味はない。

大事なのはひとつだけで、毛先が開いたときに手元に替えがあるかどうかだ。

なければ「もう少し使えるか」と考えることになる。そしてその判断は、だいたい先延ばしにつながる。本来は開いたら替えるだけの話なので、迷う余地をなくしておくほうがいい。

パナソニック ダブルエッジブラシ 4本入
純正。本体との相性を確かめる手間が省ける

だから「安いこと」が性能になる

2024年に買ったのは互換品の16本入りだった。純正ではない。

替えブラシは消耗品だ。毛先が開いたら交換しなければ意味がないのに、1本あたりが高いと「まだ使えるかな」と交換を先延ばしにしてしまう。これが一番よくない。

16本入りでこの価格なら、迷わず交換できる。安さそのものよりも、安いおかげで正しい交換頻度を守れるようになることに価値がある。ストックが十分にあるという状態が、行動を変える。

純正でなければ駄目だという考え方もあると思う。ただ自分は結果が同じなら安いほうを選ぶ。ここで純正にこだわってお金を使うより、その分を交換頻度に回したほうが口の中は確実にきれいになる。目的は歯をきれいに保つことであって、純正品を使うことではない。

そして互換品に替えたあとの検診でも、「とてもきれいに磨けていますね」と言われた。第三者の判定で問題が出ていない以上、少なくとも自分の使い方の範囲では十分に機能している。

互換品でいちばん不安なのは装着部分の精度だと思うが、そこも問題なかった。動作中にぐらついたり外れたりせず、ブラシの硬さも普通で歯茎が痛くなることもない。

FIRIK 電動歯ブラシ 替えブラシ 16本
互換品。安いおかげで交換頻度を守れる

電動歯ブラシだけでは足りない

正直に書いておくと、電動歯ブラシだけですべてが解決するわけではない。

歯と歯の間は別の道具が必要なので、歯間ブラシも併用している。ここを省くと、せっかくの検診での評価が下がると思っている。

歯磨き粉については、2012年にクリーンデンタルEXを使っていた。悪くはなかったが、決め手もなかった。今は別のものを定期便で買っている。切り替えた理由のひとつは、買うかどうかを毎回考えないで済むことだ。毎日使うものほど、判断を減らせる買い方に寄せたくなる。

あと、旅行用に手磨きの歯ブラシを10本単位で買っている。持って行って現地で捨てるためだ。使い終わった歯ブラシを持ち帰るのが煩わしいので、まとめ買いしたものを1本ずつ消費している。

タフト24 歯ブラシ 10本セット
旅行用。現地で捨てる前提でまとめ買い

14年でたどり着いた結論

1. 電動にするかどうかが一番大きい。機種の差より、手磨きか電動かの差のほうが結果に効く。3台使ってどれも評価は変わらなかった。

2. 最初は安いモデルでいい。価値を確認してから上に移る順序が失敗しにくい。

3. 替えブラシは性能で選ばない。安さで選ぶ。安いと交換頻度を守れる。互換品でも検診の評価は落ちなかった。

4. 判定は自分でしない。磨けているつもりかどうかは当てにならない。定期検診で言われることが変わったかどうかで見るのが確実だ。

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